ランナーの命を守るために~大阪マラソン救護スタッフとして~

大阪 マラソン 救護 スタッフ 大阪 医 専 救護スタッフ

今年も大阪マラソンの時期が近づいてまいりました。

例年より、少し時期が遅い2019年(令和元年)12月1日に開催です。

大阪マラソン FINISHエリア
大阪マラソン2014 FINISHエリア

国内外を問わず、約32000人ものランナーが42.195kmを走ります。

私たち大阪医専救急救命学科の講師と生徒は、第1回より救護ボランティアスタッフとして参加してきました。

大阪マラソンにて 大阪医専救急救命学科 看護学科 OLSのスタッフが万全の体制でサポート
大阪医専 救急救命学科と看護学科の学生とOLSのスタッフ

大阪マラソンでは、42.195km間に500mごとに複数名の救護スタッフを配置し、固定AED隊を常駐させています。
また、その1kmごとの固定AED隊の間を、AEDと救護バックを背負った移動AED隊が自転車で巡回しています。

大阪マラソン 大阪医専救急救命学科の生徒
最終地点のフィニッシュエリアへ電車で移動する途中の一コマ

スタート地点からフィニッシュエリアに至るまで、救護所、沿道、コース上全てを、このような万全の体制で、運営されます。

生徒を含め、我々救護スタッフは、ランナーはもちろんのこと、ボランティア、観客に対し、競技中の事故を未然に防ぎ、安心・安全な大会環境を提供すべく、綿密なミーティングを重ね、当日に挑みます。

生徒に対しても、事前に大会本部スタッフとの研修を行い、突然の事態が起こったときにも冷静で積極的な救護対応ができるように、十分な準備を行います。

大阪マラソン 大阪医専救急救命学科の生徒
例え昼食時でもAEDを離すことはありません

実際、過去の大阪マラソンにて、大阪医専の学生が心肺停止状態のランナーを発見し、AEDを用いた蘇生術により、命を救いました。

この万全の救護体制により、初回開催の2011年より昨年度の第8回大会に至るまで、心肺停止状態に陥ったランナーが6人発生しましたが、いずれも何の後遺症もなく、社会復帰されています。

大阪マラソンは、大きなイベントであり、非常にたくさんの人であふれています。
いつ、どこで、どんな症例が起こるかは、誰にも予想できません。

生徒にとっては、普段の授業や講習会ではない、実際の現場を体験することになります。
しかし、生徒たちは、普段の熱心な勉強とシミュレーション授業により、落ち着いて行動します。なおかつ、初対面のスタッフであっても、コミュニケーションを取りながら、適切な処置を行うことができます。

大阪マラソン 大阪医専救急救命学科の生徒

本来ならば、何も起こらずに大会を終えることができるのが、一番の理想ですが、大阪マラソンでの体験は、今後日本の救急救命業界を担う生徒たちにとって、非常に有益な体験になるでしょう。

大阪医専では、大阪マラソンの他にも、丹波篠山ABCマラソンなど、数々のスポーツイベントに救護スタッフとして参加しております。

様々なイベントの救護スタッフのご要望がございましたら、ぜひご一報ください。
未来ある優秀な生徒と共に、お手伝いいたします。

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